2018年6月25日(月)

妻と息子が寝静まる夜更けに息を殺して叫んだセネガル戦のハイライトが朝のニュースで流れていて、妻が「ワゲ、すごいね。日本、やるじゃん」とつぶやいた。「ワゲは、セネガル代表だよ」と教えると、「え、ワゲさんじゃないの?」と言う。いや、ワゲさんだとは思うけれど。決して、輪毛さんではない。

朝から会社の設立準備。大阪と東京を行ったり来たりしながら手続きを進めるのは現実的じゃないなと感じ、東京への引っ越しを早めて、転居したあとにまとめて一気に終わらせることにした。なので、東京の案件比率をもう少し高めるべく、また7月初旬から東京をまわろうと思う。

とある新規コスメブランド開発の企画書を提出。「まあ、ここまでねばって考えたなら十分かな」と思って出そうとした寸前、最後の最後の最後に最良のアイデアが浮かぶパターンが最近は続いている。先日のとある開発会社のコーポレートスローガンも結局、最後の最後の最後に、ボディコピーの細部をリアルタイムで調整しているうちに、まったくちがうスローガンにたどりついてしまった。そんなねばりの向こうがわ。提出の直前に「最後のねばりタイム」を設けたほうがいいのかもしれない。

夕方から、とあるメーカーのSNSキャンペーンで使用するコピーを70本ほど追加で仕上げたのち、散歩へ。とあるロボット開発会社の新製品のネーミングとコピーというお題を考えるために、製品そのものではなく、会社の事業コンセプトから考えなおしてみることにした。そして、その事業コンセプトを達成していくために課題となっている要素を見つけ、それらを解決できるものとして新製品を位置づける。こうすると、新製品のネーミングやコピーの方向性もよりコンセプチュアルになるからユーザーへ届けやすくなるし、会社が事業を推進していきたい方向性ともズレなくなるので良いのではないかと思う。結果として、ひとつの道筋が見えてきたのでホッとした。

とりあえず、散歩しながら考えるのってアイデアは浮かぶし、運動にもなるし、気分転換にもなるし、一石三鳥だな。いままでオフィスでひとりウンウン唸りながら頭をねじっていた時間ってなんだったんだろう。

2018年6月21日(木)

最近は、自宅の作業部屋で仕事をしている。

ちょっと集中力が切れたときにはリビングへ行けば、家族がいる。これまでだったら無意味なネットサーフィンでもして気分転換をしていた時間を家族と過ごせるようになったことは、とても大きい変化のひとつだ。

リラックスできているせいか、アイデアやコピーも浮かびやすくなり、仕事にも良い影響が出ているのを感じている。1歳になる息子が「パパ」と口にした瞬間も見逃すことなく見届けられた。人生から不本意な時間がなくなったような気がしている。無目的に延々と続くような会議に貴重な人生の時間を蝕まれることもない。人生をムダにしている場合ではない歳に差しかかった今、やはり自分で会社をつくるという選択肢は悪くなかったのかもしれない。まあ、今後、その考えがどう変わっていくかはまだ分からないけれど。

特に大きな変化といえば、「ごはん」と「うんち」という対極にあるはずのひらがな三文字の距離感が急速に縮まったことだと思う。

昼飯も夕飯も自宅のリビングで食べられるようになると、息子も「ごはんのお供でもしますかな」といったような感じで隣に寄ってくるようになった。そして、さっそくウンウンと唸りはじめるのである。

妻が「ごはんにする? うんちにする?」と、今まで生きてきて一度も聞いたことがない組みあわせの究極の選択を息子に問いかけるも、息子は耳を貸すことなく、さらに激しい唸り声を上げ、そのド迫力からは想像もつかないなんともかわいい音で、うんちをプリプリと漏らす。まさに、最高のごはんのお供である。

実際、その音も臭いも愛らしすぎて、なんだか生命力にも似た食欲さえ湧いてくる。妻が息子のおむつを替えてくれながら、「あ、トロトロふわふわだよ♩」などと食リボならぬ糞リボをしてくれて、わたしも「いいねえ、トロふわかあ♩」などと嬉しそうに答えながら、さらにごはんがすすむ。もしかしたら、スカトロ変態野郎としての潜在的な素質が、息子により開眼してしまったのかもしれない。

2018年6月19日(火)

東京出張から帰ってきたあとは意外に抜け殻のようになることもなく、とある大学のオープンキャンパスサイトの文言を書く。といっても、普通のオープンキャンパスではなく。自分で企画しておいて言うのも変だけど、こういったよく分からない世界観のライティングは、ただただふざけているわけではなく、自分自身でゼロから立ちあげるのはもちろん、だれも目にとめないような細部の言葉選びにまでこだわりぬかないと簡単に壊れてしまうので、とても大変だけど、とても楽しい。

先日にオフィスを直接訪問した結果、ほぼほぼ固まってきていた現状のコピーを捨てて、もっと攻めたコピーを考えなおさせてもらうことにしていた開発会社のコーポレートスローガンも改めて仕上げて提案。二つのうちどちらにするかでお互い悩んだけれど、結果として、今までのなかでいちばん良いコピーが選ばれたのではないかと思う。妥協することなく方向性を練りなおすことができて本当によかった。あとは、ボディコピーを詰めていく段階。もうひとふんばり。

とある新規コスメブランド開発のコンセプトワークもようやくまとまってきた。あとは企画書に落としこむのみ。きれいにまとまっているけれど無難な案は思いきって捨て、お客さんにとってもパートナーにとっても自分自身にとってもチャレンジングで、みんなでハードルを越えていくときに少なからずワクワク(ヒヤヒヤ)できるような方向性のみを残そう。

2018年6月13日(水)

東京出張終了。早朝より品川駅から大阪へ向かう。数えてみたら、7日間の滞在で18社、30人近くの方々と出会った。最初はどうなるかと思ったけれど、これから一緒に仕事をしていくことになりそうな良縁にも恵まれて、振りかえってみれば最高の時間だった。

そんな余韻に浸りつつ、「たのしく仕事をすること」と「なあなあで仕事をすること」はまったくちがう。そんな軽めの事故に遭遇した件を新幹線の中で対応。車でぶつけられて「わたしもたしかに悪いけど、あなたもちゃんと前を見て歩いてください」と言われたときに「ごめんなさい」と頭を下げるような人間になってはいけない。しかも、前じゃなくて後ろから轢かれているわけだし。だから、しっかりとこちらの意見は忌憚なく伝えつつ、相手から改めて提示された納期よりも早く仕上げることでバランスをとった。

とはいえ、そのせいで昨夜から一睡もしておらず、自分のスタイルを意地で張りとおすのもなかなか辛い。このままではダメだな。なにか変えなければ。そんなことを考えていたら、おとといに再会したばかりのロボット開発会社の代表の方から、新製品のネーミングとコピーライティングの案件が届く。「まだ東京にいますか?」と聞かれると同時に、新大阪駅へ到着。まずはオンラインでプロジェクトをスタートすることになった。たのしく仕事をできそうな方なので嬉しい。そんなパートナーをどんどん増やしていこう。

2018年6月12日(火)

渋谷から歩いて南青山にあるデザイン会社へ。以前の職場ですこしだけ一緒だったものの話すことはなかった方と縁があって訪問。

やさしくやわらかい時間が流れるオフィスには不釣りあいな自らのゲテモノっぷりをおそるおそる晒してみると、同席していた代表の女性が「ぜひ一緒に仕事をしていきましょう」とおっしゃってくれて、ホッとする。しかも、「とても素敵なコピーライターがいる」と、その場で他のクリエイティブエージェンシーの代表の方に電話をかけ、丁寧にメールでつないでくれた。ありがたい。はやく一緒に仕事をして、恩返しをしよう。なんだか、先日に「コピーライターとしてなにをしたいか」という部分を具体的なアイデアに落としこんでから、自分のことをシンプルに紹介できるようになった気がする。

お昼は、食欲がなかったのだが、原宿の『九州じゃんがららあめん』へ無理やり入る。味は覚えていない。そのまま電車で代々木へ行き、喫茶店でしばらく作業したのち、以前に株式会社一へお問い合わせをいただいてから縁のある会社へ。まだまだ新しい会社だとは知っていたけれど、実際にオフィスを見ると、自分のできることで応援してあげたいとの気持ちがさらに湧いてきた。

夜は、株式会社一のオフィスとして検討している渋谷のコワーキングスペース『PoRTAL』を内覧。『ナイト&ウィークエンダーズプラン』であれば、月額16,000円で法人登記も可能とのこと。すでに入居者の方とも仕事の面でつながれそうな感触もあるので、バーチャルオフィスよりはよさそう。ひとまずのランニングコストを抑えながらの拠点としてアリだと思う。

そのまま、渋谷の焼鳥屋『だるま家』へ。大学時代のサークルの先輩で、大手広告代理店でコピーライターをやっているFさんと、なぜか弁護士をやっているTさんと、Dも含めて再会。「お金と時間が無限にあるとしたら、なにをしたいか」という議題で盛りあがるなどしたのち、「とりあえず、ひゃくいちは絶対に大丈夫だね」と、根拠なき励ましの言葉をかけられる。

すると、今朝にご紹介いただいたクリエイティブエージェンシーの代表の方から、ちょうどメールの返信が。すでにわたしのことをインターネット上で知っていたようで、「ぜひ、面白い仕事を一緒にしましょう」とおっしゃっていただいた。またひとつ、楽しみが増えた。