2018年7月7日(土)

渋谷から埼京線で赤羽へ。NY帰りのNYと昼下がりから呑むことに。途中、咳が止まらなくなり板橋駅で下車し、人目を避けて歩いて向かったところ、十条も赤羽の街も気にいってしまった。東京での新居はこのあたりでもいいかもしれない。埼京線で渋谷駅まで一本だし、新宿駅と渋谷駅が隣りあわせになっているし。

まずは、小学校の正門前にある『やきとん大王』へ。学校を眺めながら酒を呑むのはとても不思議な体験。その後、立ち呑みのおでん屋『丸健水産』へ。ワンカップのだし割りが絶品だった。締めは、コンビニで買った缶チューハイを呑みながらの散歩。まちなかを歩きながら書いたり撮ったりするようなライブ感や即興感の重要性についてNYと大いに語る。

夜は、そのまま歌舞伎町へ。ひさしぶりにロックバー『MOTHER』と『PSY』を巡る、Kさんを探すコースで『Kula Shaker』をいくつか流す。いつも通り、Kさんは現れず、隣に座っていた若い男とお互いとも記憶に残らないような話をしたのち、天下一品でこってりをやけ食いして帰宅。

2018年7月6日(金)

とあるロボット開発会社へ新製品のネーミングとキャッチコピーの提案へ。製品そのものではなく、プロジェクト全体のコンセプトから考えなおしたことが功を奏し、ネーミングもコピーも無事に決定。あとはボディコピーを詰めていく段階へ一発で進めたのは大きい。やはり、コピーよりなによりコンセプトが大切。となると、コピーライターではなくコンセプターと名乗ったほうがいいのかもしれないけれど、それはそれでイメージしづらいんだよね。うーん。

今回も「頼んでよかった」と喜んでもらえたけれど、それは「頼んでもらえてよかった」とこっちのセリフなのかもしれない。というのも、自分と相手の感性が合致する瞬間は、自分にとってもなんともいえない瞬間だから。洞窟を独りで歩いていたら、向こうから相手も歩いてきて笑いあえるような。

やっぱり、自分の言葉で相手の課題を解決するのは楽しいな。クライアントワークにしろ自分の作品づくりにしろ根底はおなじ。これをコピーではなく物語という媒体でもできるように早くなりたい。

夜は、以前の職場の上司であるKさんと新宿の『からげんき』へ。今回は、仕事の話。企業サイトにおけるマーケティング戦略の方向性を決めるコンセプトワークとコピーライティングを依頼されることに。となれば、企業自体のコンセプトから考えなおすことが必要で、以前の職場という自分もよく知る舞台でそれをあえてゼロからやってみるのは自分にとっても新しい体験になるのではないかと感じ、受けることにした。

話を聞いているうちに「こんな方向性がいいんじゃないかな」というのは直感で見えてきたのだけど(だいたい、最初の直感で見えた方向性が最終的にもいちばん良かったりすることが多いんだけど)、とりあえず、それはあくまで仮説として、社員一人ひとりへのヒアリングから始めてみようと思う。

2018年7月5日(木)

きょうから1週間ほど、1か月ぶりに東京出張へ。またいろいろな人たちと出会えそう。家族と離れるのは辛いけれど、それを上回る楽しみを持ちかえろう。次に東京へ行くときは家族も連れて、新居探しの旅になりそうだな。

今回も泊まらせてもらう友人のDと渋谷の喫茶店でおちあったのち部屋へ。「Twitch」にてとある配信実験をしてみたらハマる。新しいライティング体験。面白そうなので、しばらくやってみよう。

夜は、松見坂のバーへ。しばらくすると、とある男性が店に入ってきて時間が止まる。かれこれ15年前、とある広告スクールに通っていたときの講師で、あの頃からすでにスターだったけれど、今ではもう雲の上の存在となってしまったクリエイターの方だった。さすがに声をかけるべきか迷っていたのだが、Dに「明日死ぬかもって考えたら声かけるでしょ?」と言われ、相手が食べおわるころを見計らって挨拶する。去り際に「よかったら名刺を」と言っていただき、名刺を交換。株式会社一の名刺が細すぎて名刺アプリではなかなか読みこめないなどのご迷惑をおかけする事態に。

いやあ、こんなことってあるんだなあ。不思議な流れ。

2018年6月29日(金)

朝から福岡へ。人生で初めての本場・博多らーめんを『ShinShin 天神本店』で食したのち、とある新規コスメブランドのコンセプトとネーミングに関するクライアントとの最終調整に、パートナーの制作会社と臨む。

結果、この案件に関する最初の打ち合わせの際にふと思い浮かんでから、どうしてもやりたくてずっと推しつづけていた方向性で決定。「他の会社では絶対に出てこないだろうし、ましてや化粧品会社で採用する勇気があるところはないだろう」と言われた案だけに、クライアントにとっても覚悟がいる決断だったはずで、先方のプロジェクトメンバーたちが「社長、これがやりたいです! これでいきましょう!」と最後の最後まで何度も推してくれたおかげだと思う。ありがたい。そして、このコンセプトとネーミングが世の中へ出ていくことに、とてもワクワクしている。

その後、クライアントと『華蓮 博多店』で鹿児島牛のしゃぶしゃぶ。「ほんと、天才的なコンセプトでした」などと慣れないお世辞をさんざん言われて恐縮していたら、「ところで、お仕事はなにをされているんですか?」と聞かれ、良い意味で衝撃を受ける。はい、コピーライターです。いったい、これまで何者だと思われていたのだろう。でも、たしかに「コピーライター」ってなにをしているのか分かりづらいよな。いわゆる「コピー」だけを「ライティング」するわけじゃなくて、ヒアリングをして、それをもとにコンセプトを設計して、企画だって考える。なんかもっと分かりやすい肩書きはないだろうかと考えさせられる。

ぎりぎりまで歓談したのち、タクシーで博多駅へ。新大阪行きの新幹線の終電に走って滑りこみ、『ストーナー』(ジョン・ウィリアムズ)の世界に読み浸っていたら、あっという間に到着。福岡まで日帰りで行けるなんて盲点だった。人生は盲点ばかりで楽しい。とはいえ、険しい上り坂にはちがいない。でも、上り坂で後ろを向いて歩けば、下り坂を上ることになるのだと気づく。なんだか下り坂なら上れそうな気もしてくるから、これまで去っていった人たちの顔を思い浮かべては夜道を歩いて帰る。

2018年6月27日(水)

妻がなにかの拍子に「シマウマみたいな顔でさ」と口走ってドキリとした。シマウマみたいな「柄」ならわかるけれど、「顔」と言われるとは思わなかったからである。というか、それは「馬顔」でいいんじゃないだろうか。そう聞くと、「いや、馬じゃなくて、シマウマ」と譲らなかった。

朝から病院へ。気管支炎が再発したらしい。待ち時間にて、とあるロボット開発会社の新製品のネーミングとコピーに関する提案書の構成を頭のなかで練る。頭さえあればどこでも仕事ができるのはありがたい。

その後、とある新規コスメブランド開発の提案のため、パートナーの制作会社にてクライアントとウェブ会議。自分がいちばん推したいチャレンジングなコンセプト、コピー、ネーミングを予想以上に気にいって喜んでくれたので嬉しかった。守りではなく攻める相手との仕事は楽しい。

帰りに、博多行きの新幹線チケットを購入。金曜日に日帰りで出張する予定。人生で初めての福岡。だれかと会えればよかったのだけれど、だれかいたっけな。ひとまず、とんこつラーメンは食べよう。